ひたすのなかの島々

30代の独身男性が投資信託積立と貯金箱とαを綴る。最近は英語勉強記録になりつつあります。

国際色豊かな企業を辞めるまで(第一/二次転職戦線)

こんにちわ、ひたすです。

ひたすさん転職編4回シリーズの第2回です。

 

 

 

☆前回までのあらすじ

2019年末で前々職の団体職員を辞したのち、3ヶ月の予定でフィリピンに語学留学に行っていました。

ただ、新型コロナの影響もあって、3月中旬には帰国し、4月半ばから転職活動を開始することとなりました。

今日のスタートは第1次転職戦線から始まり、前職ヤバさから始まった第2次転職戦線、そして、退職までを記したいと思います。

 

↓1回目はこちらを参照してください。

hitasu.hatenablog.com

 

 第2回:国際色豊かな企業を辞めるまで(第一/二次転職戦線)

 

 

 

1:第一次転職戦線

 

2020年3月中旬に急遽フィリピンの語学留学から帰国し、自主的な待機期間を経たのち、4月から転職活動を始めました。

初めての転職活動ということもあって、転職エージェントを使用し、大手を4社程度登録しました。

 

本来対面で行っていたエージェント面談も電話とメールで行う流れとなりました。

その後、履歴書と職務経歴書を作成して色々と応募したのですが、コロナの影響を受けて非常に苦しい転職戦線となりました。。

 

一番辛かったのが、「採用の打ち切り・見合わせ」です。

書類を応募して2~3週間経過したのち、「コロナの影響で先行きが不透明であるため、本ポストの採用活動を見合わせることになりました」という連絡を複数社から貰いました。。。

また、仮に書類が通過してWeb面接に進んだとしても、途中で「コロナの影響で~」と選考が打ち切られたり、最終面接の結果待ちで1ヶ月以上待たされることがザラな状況でした。

 

今回の転職ではエージェントにはいくつか希望を出しておりました。

・団体職員のキャリアを活かせるならば活かしたい。

・可能であれば、給与は団体職員時と同等程度はいただきたい。

・民間企業での勤務は初めてなので、引継ぎや指導がちゃんと行われている体制の企業を希望していること。

・将来的に部下がいるなどのマネジメント経験を積んでいきたいと考えている点。

・長期的な就業を希望しているので、離職率が低く、平均勤続年数が長い企業であること。

 

そういったことを伝えた上で、某エージェントから前職(Y法人)を推薦され、約2ヶ月の選考期間を経て、採用されました。

 

ただ、最終面接後の結果で1ヶ月以上待たされ、「なぜここまで待たされるのか」とエージェントに確認した際に、「コロナの影響で業績の見通しが立たず、採用を中断したい役員と採用したい役員で揉めている」という内容の話を受けました。

待たされたのち、ようやらやっと内定を貰いましたが、エージェントからは「コロナの影響でこのまま就活するのも大変だろうから早く決めたほうが良い」と急かされ、決断してしまいました。また、あまりに基本給が低かったため、「なぜこんなに低いんですか?」とエージェントに聞いた際には、「先方は前職の経験を活かせないため、ポテンシャル採用をしている」と言われました。

これは大きな誤りであったと痛感しています。

 

前職に入社してからの状況を今考えるとこのエージェントの発言は全てにおいて嘘であり、かつ私の希望は全く考慮されていなかったというものでした。。

 

 

2:前職のカオスっぷり

 

前職のカオスっぷりは過去記事でも書いておりますが、あまりにパワハラがひどく、離職率も半端ないものでした。

hitasu.hatenablog.com

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詳細は上の記事で詳しく書いていますが、こんな感じである。

 

【就業環境】

・職員の4割は外国人。アジア系の方が多かった。日本語を話せる人はそのうち半分。

・国際色豊かな職場のせいもあってか、1年間に退職する方が平均して3~4割

平均勤続年数1.5年

・平均勤続年数と離職率から、2年でほぼすべての人が入れ替わる。変わらないのは役員のみ。

パワハラが日常茶飯事。同僚いわく、数年前までは椅子を蹴ったり、ものを投げる、は当たり前だったので、それから見ると罵詈雑言程度だとまだましになったらしい。

・直属の上司は出入り禁止の取引先がある。

 

【業務環境】

・フォルダはぐちゃぐちゃであり、引継ぎ書はない。

・引継ぎ書がないのは当然であるが、社員は引継ぎをする文化さえない。

・突然プロジェクトにアサインされ、引継ぎもなく丸投げ。できないと罵詈雑言が飛ぶ。

・特に問題なく仕事をしているのだが、直属の上司から「もっと積極性を出せ!」「なぜ残業しないのか」「仕事の仕方にやる気が感じられない」等々のメールが定期的に飛んでくる。

・直属の上司は締め切り直前で多量の業務依頼をしてきて、当然のごとく間に合わないので、締切過ぎた瞬間に他部署含めて晒し上げメール(例:この部下たちが仕事をしないから締切に間に合わなかった等々)をしてきて、「俺は悪くない!」みたいなことを普通に言ってくる。そして、罵詈雑言のメール。

※直属の上司は上へのポイント稼ぎのつもりらしい

・取引先からはめちゃくちゃ嫌がられている。

 

【キャリア環境】

・役員の好き嫌いでいきなり部長級から平に降格されたりする。

・そんなもんだから部長級の社員でさえ、平均勤続年数は短い。

・2年間で外部登用の人事部長が4人目。

私の採用時の人事部長は入社半年で退職。

 

 

こんな感じなので、もう入社して1ヶ月で退職を決めて、転職に向けて動き始めた。

ちなみに、上司のパワハラが発現し始めたのは入社してから1.5ヶ月くらいしてからであった。

 

そして入社して3ヶ月位目であまりにパワハラがひどく、同じプロジェクトで親しくさせてもらっている同僚の外国人(仮名:スミス)の方に相談してみた。

 

ひたす「すみません、課長のパワハラがあまりにひどいのですが、どうしたらいいのでしょう・・・」

スミス氏「ウァオ!ここ最近、課長静かだったから不思議だったんだよね!!矛先がひたすくんにいっていたのかYo! あの課長、出入り禁止の企業もあるし中途採用の人をめちゃくちゃ虐めるから戦うしかないYo! 僕も同僚の佐藤さん(仮名)も何度もブチギレて喧嘩してるんだZe☆ 言い負かさないと死ぬZe☆」

 

ひたす「えぇ。。。だからこんなに離職率高いんですか。。。」

スミス氏「去年はあの課長含めて、パワハラ四天王ってのがいたNe! その中でも課長は最弱だったけど、上位3人が退職したから今はあの課長はパワハラトップだZe☆ だからこれでもましになったか、HAHAHAH! ちなみに佐藤さん(仮名)も転職活動してるし、この会社なんて早く辞めるに越したことないZe☆」

 

この会社めちゃくちゃ終わってると感じた瞬間でした。そして、このスミス氏は最後の最後まで私の相談に乗ってくれるすごく良い方で、向上心やキャリア感など学ぶべき所が多い方でした。外国人特有の時間的なルーズさはありましたが笑

 

そんなこんなで、私は入社1ヶ月目で転職の窓をたたき、3ヶ月目で本格的に転職活動を開始したのです。

 

3:第二次転職戦線の開始

今回の第二次転職戦線は主に2つの段階に分かれています。

 

前半:入社後1ヶ月目~3ヶ月目の段階

後半:入社後3ヶ月目~内定獲得までの段階

 

【前半:入社後1ヶ月目~3ヶ月目の段階】

この頃はまだスミス氏ともそこまで親しいわけではなかったので、多少なりともY法人への希望を持っていたので、何社かエージェント経由で受けていただけでした。

 

ただ、この前半戦のエージェントとのやり取りは、私のエージェントへの不信感を決めつける決定的な出来事となりました。

 

こちらの記事でも書いていますが、とある企業の一次面接を受けた結果、その日のうちにエージェントから「色よい結果が出せる方向で社内調整進んでいます!」との報告を受けました。

hitasu.hatenablog.com

しかし、1週間経過しても、2週間経過しても、1ヶ月経過してもその結果は出ず。

1ヶ月経過する頃には、ちょうど独自で応募している企業の選考が進み始めたころになっても、結果が来ず、エージェントに問い合わせをしました。

 

ひたす「1ヶ月経過してもまだ結果が来ないんですが、他社に独自で応募した企業の選考もあるので、先行きが見えないのであれば辞退しようと思うので、状況教えて下さい」

エージェント「・・・はい??なんでひたすさん、私の承諾なしに勝手に独自で応募してるんですか?? どこの会社出してるんですか????」

ひたす「・・・それ言う必要ありますか?? そもそも1次面接から1ヶ月経過して結果も出ないようじゃ落ちてると思って先に進めますよ、普通。」

エージェント「どこの会社出してるんですか?(威圧)」

ひたす「なんで言わなきゃいけないんですか?あなたの会社使って応募しているわけでもないし」

エージェント「なんで言えないんですか?(キレ気味)」

 

みたいなことがあって、結局、私が独自応募している企業名を告げて折れました。

それから1週間後、結局、メールで「早期離職の懸念があるため、先方企業が不採用を告げてきました」との事務的なメールを送ってきました。

1ヶ月以上待たせて、しかも謝罪のTELもなし

という状況に私は愛想をつかせてしまいました。

 

このエージェントも私に金の匂いを感じなかったらしく、この1件から一切求人紹介をしなくなりました。

 

また私もそれ以来、エージェント登録はするものの、エージェント経由でしかだせない求人以外は企業サイトから独自に応募するというスタンスに移り、マイナビ転職などを利用して独自応募を続ける日々が始まりました。

 

【後半:入社後3ヶ月目~内定獲得までの段階】

エージェントを使用しないということは、イチから企業のフォーマットに沿った職務経歴書や履歴書、時には手書きで作成しないといけないもので、最低2社にESを提出/毎週を心がけました。

 

その結果ですが、エージェント経由と比較して

 

書類通過率は格段に向上しました

これは独自応募だと採用時に企業側が支払うフィーなどが一切ないことも影響しているのかもしれませんが、

 

前半:エージェント経由の書類通過率1割(10社程度応募)

後半:独自応募の書類通過率5割(20社程度応募)

となりました。

 

後半戦が開始したのはだいたい、2020年8月から9月ごろからですが、この頃はコロナが落ち着きを見せ、求人が増え始めた時期に思います。

その一方で、Web面接などの新しいライフスタイルが始まったことで地方の企業でも現地に行かず、面接で済ますことができたのは良かったです。

 

後半戦ではエージェントをほぼ利用しないため、しっかりとした戦略を持って対応するようにしました。

受ける企業群も今までのキャリアを活かせるような団体職員系や、Y法人での業務経験を活かせるようなファイナンス・財務系の職種をメインで受けていました。

 

第一回目のところでも書きましたが、団体職員のキャリアは独立行政法人などに受けがよく、選考はスパスパ進みました。

ただ、結局、一番早く内定が出て、かつ私自身を高く評価してくれて、地方勤務になりますが、現職のZ法人に入社することに決めました。Z法人は民間企業です。

 

4:前職の退職

10月末にはZ法人から良いお返事をいただけて、最終的に11月には前職の上司に退職の相談をしました。

前職の上司は、私が退職の意思を示した瞬間、急に良い人に変貌し、冬の賞与日を聞いたり(賞与支給日に在籍していないともらえない)とよくわからない行動をしていました。パワハラも突然止まりました。。。

そんなに私が辞めるのが嬉しかったのか。。。。

 

スミス氏や佐藤さん(仮名)などの同僚にもお話したところ、「こんな会社やめれるなんていいことじゃないか!」と快く祝福してくれたのは違和感はありましたが、嬉しかったです笑

 

最後に同僚とゆっくりと話す機会がありましたが、スミス氏も佐藤さんも課長の私へのパワハラを私が入社してからずっと気にしていたらしく、ただテレワークが多かったのでどうすることもできず、申し訳ないと話されていました。

 

スミス氏はアジア系のお国柄で彼の母国では、通に鉄拳が飛んでくるのがザラなので、鉄拳が飛ばないだけまし」と笑っている一方で、「この会社から抜けれるなら早く抜けたほうが良い」と話しており、この会社で働きながら転職活動をするコツのようなものや職務経歴書でのアピールの仕方なども教えてくれてました。

 

前職で退職を唯一引き止めていたのが、「取引先の方」であり、その理由が「えぇ、、ひたすさんの後任、あの上司さんですか。。問題ばかり起こすからひたすさん、辞めないでください・・・・」

と言われたくらいです。

 

結局、直属の上司から受けた恩恵は寸志程度の冬の賞与をなんとかもらえて辞めることができたくらいのものでした。

 

 

5:半年間の早期離職はマイナスポイントになるのか

エージェント経由で申し込んだ場合はフィーの問題があって採用難度があがるのかもしれませんが、「早期離職の懸念」という形で落とされたケースが多かったです。

 

ただ独自応募の場合は面接でしっかりと理由を説明できれば問題ないと思います。

私の場合は、離職率の高さ・平均勤続年数の短さ」「外部登用の人事部長の入れ替わりが激しい」「パワハラが日常的に行われている」などを事例を挙げて説明したところ、多くの企業の面接官は納得していただけたケースが多かったです。

ですので、その理由がしっかりとしていれば問題ないと思います。

 

ただ、私の場合は初めての転職だったというのもありますが、これが2回目、3回目となると印象は違ってくると思います。

 

6:終わりに

結局、前職は内資企業ではありましたが、非常に国際色豊かなこともあり、彼らのキャリア感や仕事の仕方を学ぶという点では非常に勉強になりました。

ただ、パワハラがなかったとしても、2~3年いたら転職していたとは思いますし、それは組織風土が合わなかったからというのが大きいです。

 

外国人の方のキャリア観を学べたのは私自身に良い影響を与えており、転職と海外勤務のハードルを多少下げたような気もします。

また、短期間での2回の転職は今後の私の転職手法の軸「エージェントは極力使わない」が定まった良い経験にもなったと思います。

 

そして一番、学んだのは「キレル」ということ。私は元来、穏健派の人間でキレないでことが済めばそれが一番良いと思っていました。

ただ、「キレて」かつ「論理的にまくしたてて相手を屈服させる」という手法を取らないと勝つとか負けるとかの前に、虐めの対象にする奴らがいるという事実を目の当たりにしました。半年間で7~8回は普通にキレて、1時間以上課長のWeb会議上で激論を戦わせておりました。団体職員の際は一度もキレたことがなかったのですが、場が変わればこうも人間は変わるものなのです。

 

そして、自分の権利を正当に、論理的に主張しないといけないという点は強く学ばされました。もし前職でそうした手法を取っていれば、少なからず私の評価を正当な方向に持っていくことは可能だったかもしれません。

 

 

今回の第一・二次転職戦線では、これ以外にも様々な経験をしました。

 

・新進気鋭の若手社長が推し進めるベンチャーの1on1面接!「え?ごめん聞いてなかった(スマホポチポチ)」

ベンチャー社長の面接は音速を超えた!

 

・元上司から紹介された団体職員への復帰面接!?「半年で戻るとか根性なしにも程がある!」

 

次回、「転職活動!それは未知との遭遇!」乞うご期待。

⇒当初、1回で終える予定でしたが、2回に分割して書きたいと思います。。