ひたすのなかの島々

30代の独身男性が投資信託積立と貯金箱とαを綴る。最近は英語勉強記録になりつつあります。

夢の自転車操業

もう来月で5年目に突入するのですが、ちらほらとまた若手職員のやめるブーム?みたいなのが社内に来つつあるようだ。

不思議ですよね、なぜか辞める人って突然降って湧いた、、いや降って去るようにというのですか、いきなり続々とやめる。それがぱたっと終わったころにまたパタパタとくる。

 

どうにもこうにも、最近は1~2年目の若手が辞めてることが多い気がする。

こう景気が良くて(人手不足なのかもしれんが)、売り手市場!とか言われて、YoutubeやTVCMでもバンバン転職のCMが流れるようになる。

 

よく仕事に使命を持って~!とかよくいう上司や新卒説明会、企業の採用CMを聞く/見るんですけど、私は「仕事に使命を、使命を夢に!」みたいな発想が大嫌いなんです。

 

 

そもそも、使命ってなんだよと。インフラ関係とかだと、「日本に安定ある電気を!」とか「日本に確実な輸送を!」とかいうじゃないですか。

メーカーだと、より良い製品の開発!とか、最高の品質を!とか。

よくある、「日本は俺たちが支えているキリッ!」とか。

 

そりゃぁ、そういった使命感っていうのは大事だけど、それを夢にしちゃいけないんだと思うんですよね。

 

だって、そういった使命は永続的に続けなければいけない、義務というか当たり前のものなので、つまり永遠に叶うことがない夢でしかないと思うのです。

もし仮にだよ、鉄道で交通の的確な運行が使命だとすると、

 

「うぉぉぉぉぉ!!今日一日無事に遅延なく、安全に皆様を送り届けたぞ!」

はい、夢達成!!終わり!!ってならないわけじゃないですか。それが働いてる間ずっと求められるわけで。

 

どんなに、使命に夢を託したところで、それはひたすらに叶えることのない見果てぬ夢。永遠に続けなければ、思い描けなければならない夢。

 

私はこれを、夢の自転車操業 と呼んでいます。

 

だから、仕事での夢っていうのはもっと具体的な、個人的なものにしたほうがいいと思うのです。

「目指せ年収1000万」とか「最短役員到達!」とか「営業成績No1 」とか、はたまた「ビジネスクラスに乗る!」とかそういうのでもいいと思います。

 

だから、私自身は今の会社に入って時点で、この会社で叶えるべき夢をいくつかリストアップしたんですよね。すっごい俗物的なやつだけど。

この夢が5年目になって、結構叶ってきてしまっていて、もうそろそろ新しい夢を考えなければならんのだが、これがまぁ結構難しい。

これがあったから、どんな激務もようやらやっと耐えていけた、そう思うんですよね。

 

かといって、採用面接で金がほしいなんていったら、まぁ大半の日本企業はぶっ飛ばされるわけなのだが。

実際、使命感持って入ってきた後輩がどんどんとふてくされていったり、やつれていくさまは結構見ます。

組織の中でタフなのは、

 

①仕事に情熱がなくて、仕事せず金だけほしいと思ってる人

②プライベートが充実しすぎていて、仕事のプレッシャーをはねのけられる人

③仕事を夢のために利用している人

④熱血パワフル仕事大好き人間

 

って人が多い。使命感語っている人は④じゃない限り、たいてい辞めたり、どんどん①に引っ張られるか、精神的に辛くなっている人が多い気がします。

私?私は、③だよ。

 

つまるところ、私は結構俗世にまみれてるなと30を間近にして思ったというところです。