こんにちわ、ひたすです。
久々に小説を読んでみました。
読んだ本は、恒川光太郎さんの「スタープレイヤー」。
恒川光太郎さんの著作は、「夜市」の頃から出るたびに読んでいたが、5年くらい前から就職して忙しくなったこともあり、めっきり久しくなっていました。最後に読んだのは、「金色機械」だったので、wikiで調べてみると、今回読んだ「スタープレイヤー」は金色機械の次に出された作品のようでした。
以下ネタバレも多少含むため、気になる方は飛ばしてください。
作品を端的にいえば、どこか知らない星に飛ばされて、10回までほぼすべての願いが叶うという能力を得る的なもの。
最初読んでいくと、「なんかなろう系っぽいな・・・」と思いましたが、「主人公を襲った強盗を監禁する下り」などは恒川光太郎さんの著作っぽい、なんというか人間の暗い部分を描いていて、面白みがありました。
そんな感じで後半も進んでいくのかと思いきや、後半はほぼ「なろう系やんけ!」って感じでした。別に主人公が超人になったりするわけではないですが。
「どんな願いでも叶う」という点は、「どんなことでも飽きてしまう」ということを小説を読んでいて感じました。
確かに、どんなお金持ちでも一通りのことを経験してしまうと、ドラッグやアルコールに逃げていってしまうというのはよく聞く話ですよね。
最終的にはさっぱりとした終わり方になりますし、続編もあるのでそのうち読んで見ようと思います。
私は恒川光太郎さんの著作はなんというか、人間の暗い部分の描き出し方、特に善とも悪とも言い難い、混沌とした描写が好きなんですが、本作ではあまりそういう展開にはならなかったです。
次回作でどんな感じになるか楽しんで読みたいと思います。
スタープレイヤー
続編
以上