こんにちわ、ひたすです。
最近仕事が忙しいし、早くから仕事してるから早く上がろうとすると上司からネチネチ言われる。「積極性が足りない!」と。なんで読む時間が。。。
今回読んだ本、文字通り、悲しいのはいらないです。。。
ラブロマンス的な悲しさや、心ほっこり系の悲しさや、そういうのはいいんです。
ただ、現実直視的な悲しいのはいらない、うん、いらない。
今回はそんなお話。
Oxford Bookworms Library: Level 2:: Changing their Skies: Stories from Africa Audio Pack
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: ペーパーバック
タイトル:Changing their Skies Stories from Africa
難易度:Stage2、700 headwords
CEFR:A2-B1
語数:6987語
おすすめ度:2
(おすすめ度は最低1~最高5で評価)
【以下、ネタバレ含む】
私はこの本を手にとったとき、これはきっとアフリカの民話とかそういうお話なんだろうと思ったのだ。。そう、普通そう思うだろう。。
でも違った、そういう話じゃなかった。なんか悲しかった。
悲しいっていうのは、ラブロマンス的な悲しさとかじゃなくて、現実的な悲しさ、超えることのできない、どうしようもない無力感、そういうお話。
このお話は3編の短編で構成されているが、
そのうち2編はもうあまり読みたくないタイプの話。多分2度と読まない。
1本目【The Rubbish Dump】
マラウイ共和国のお話。
空港の近くで住む少年と、空港のゴミ漁りをする老人のお話。
少年はゴミで作ったおもちゃの車で遊ぶ。空港から飛び立つ飛行機を見ては、思いを馳せる。そんな少年はいつも同じ時間にゴミを手押し車に載せた異臭を漂わせるおじさんを目にしていた。
少年の両親は、あの老人に近づくと病気になるからやめたほうがいいという。
そんなある日、少年は老人から異国のおもちゃをもらう。まぁ空港で出たゴミなんだが。
そして警戒心が薄れた少年は、ある日、老人と一緒に空港で出たゴミの食事を食べるのだった。それは異国のチーズだったり。異国は遠くて近いのだった。
完。
2本目【Carboard Mansions】
南アフリカのお話。
老婆と幼児は一緒に住んでいたが、家賃を払えなくなり、長屋を追い出された。
老婆はこっそり貯めたお金を持って、ずっと昔の知人の家を目指す。
あの静かでフルーツの成る木がある素敵な家を目指して。
だが、家はなかった。静かな街は巨大な家々へと変貌していた。
唖然として探し回る老婆。探し回る老婆と幼児。しかし手がかりはない。
そんなとき、ある家から人がでてきて、こういった。
「あなたが探している人はもう随分前に引っ越したわ」
老婆は目の前が真っ暗になった。
完。
3本目【Leaving】
タンザニアのお話。
母はアメリカの大学に息子が行くのは嫌だった。ひとり残されるのは寂しいのだ。優秀な息子はアメリカの大学に行きたかったが、お金もないので、母の言う通り、地元の農業大学に行こうとした。
だが、アメリカの大学の奨学金が受かったのだ!母は地元の優秀なおっさんに相談すると、「息子さんは行かせたほうがいいわ」と言われる。
息子旅立つ。
完。
こんな感じである。。
3本目はまぁありがちなストーリー。
しかし、1と2。
ドキュメンタリーか、これ!!
いやいやいや、せめて
ハッピーエンドに強引に持ってけよ!!!
悲しいのは・・・いらない・・・
残された者たちで幸せな展開になるこの本を見習ってほしい。
しかも、
挿絵がくっそ不気味なのである。
抽象画というほど抽象画でもないのだが、微妙に無常な現実感を表す絵でくっそ怖い。
特に1本目の作品。
絵が臭う。
明らかに臭うのである。
臭いはしないのだが、ほんと臭そうな絵なのである。
これは、、、読んでみないとわからないと思うが、いやあまりおすすめしないのだが。。
読めば・・・わかります・・・
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