こんにちわ、ひたすです。
久々にマネー関係の本を読みました。
荻原博子氏の著作である、「隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計」です。
ここでいう隠れ貧困とは、ざっくりというと40~50代で年収800万程度はあるのに、高齢になると貧困化が差し迫ってくる方々を対象としているようです。
また、この本でのモデルケースとされている方々は多くは都市圏に住むサラリーマンで年収が700万以上はありそうな方々ばかりでした。
読んでいて思ったのは、多くのモデルケースにおいて、
・妻、夫共々家計管理がザル。もしくはどちらかがちゃんとやっていると思い込んでいる。
・子供の教育費がどんぶり勘定。湯水のように使っているケースが多い。
・妻や夫がバブルを経験しているなど派手にお金を使うことに慣れている。
の方々でしょう。
また、「結婚後からコツコツと数千万単位で貯金をしていた」とか「子供の教育費のトータルをある程度予測していた」という感じではありませんでした。
そのため、この本の読者の想定は、「ある程度の収入はあるものの、家計簿などのきちっとした管理もなく、子供の教育費もどんぶり勘定で、将来にぼんやりとした危機感を持っている」という家庭などではないでしょうか。
私はこの本を読んで、「うーむ、普通に自分が子供の頃よりもお金がありそうなモデルケースの方々だな・・・」と思いましたが、多分想像以上にそれだけの年収・生活水準がありながら、家計管理がザルな人は多いということなのでしょう。
ただ、この著作内では、「ではどうしたらいいのか」はざっくりとした解決アプローチを示してはいますが、具体的な投信や保険の取捨選択などはあまり書かれていないので、正直この本だけで解決することはほぼできないでしょう。
それならば、インデックス投資界隈では有名な、水瀬ケンイチ氏や山崎元氏の著作を読んだ本が抜本的な解決アプローチが記載されていますので、そちらをおすすめしたいです。
ただ、サラリーマンの世帯で、子供の教育費とか老後とか全然計画してなーい!みたいな人たちにとっては危機感を持つ意味においては、読んでおいてもいい本だと思います。